ギャルリー・ジュイエ「タカハシカオリ個展01 コウエンジアニマルストリート」

06/06/2007

クラフト縁で、ご登録頂いている、高円寺にある「ギャルリー・ジュイエ」さん。
いつか、行かねばと年賀状にも書いたのですが、
ようやくお伺いする事ができました!

クラフト縁にご登録頂いている、ギャラリーさまを取材するのは
今回が初めてなので、気持ちは盛り上がります!
しかも、今回取材させていただく
「タカハシカオリ個展01 コウエンジアニマルストリート」は
DMを一目見たときから「面白そう♪」とわくわくするものでした。
さあ、張り切って行ってまいりま~す☆

ギャルリー・ジュイエさんの中に入ると、まず、
フィギュアがパッケージに入ってずらりと展示してあるのが
目に飛び込んできました。どのフィギュアも大変面白いです。

人間なんですけど、顔は動物です。その人間らしさを出す為に
的確な動物、表情、動作、洋服のデザイン、色合い、
全てがひとつを物語っていて「こんな人いるよね」
「いるいる、こういう若者!」と顔がいつまでも、にやけてしまいます。

フィギュアは一体5千円で売られてましたが、洋服デザイン、
パッケージの色、人の動きの特徴など、とても精巧に作られているので、
これはそれ以上の価値あるなと思いました。実際に、観に来たお客様は
楽しんで買って帰られています。このまま、ビッグになってしまうんだろうな~
と、憧れのまなざしで拝見させていただきました!

さて、このフィギュアだけではなく、このフィギュアを街角に連れ出して、
写真撮影し、ストーリーがパネルで展示されています。

この写真とストーリーを観て読むことで、また新しい楽しみが広がります。

冒頭に一体一体、パッケージに入った状態(ストップモーション)で
観ていたものが、街中の風景におさまっているのです。
全く違和感が無くびっくりです。合成写真のように、小さすぎて浮くこともなく、
ほんとに、そこに、そういう人がいるみたいにみえます。
逆に、人が被り物を被って立っているように見えます。
偶然映っているという人も自転車も通行人も、皆、わざとらしくなく、
こっちを見てるわけでもなく、普通にしているのです。
直接地面に置いて撮影しているようですが、
いったい、どうやって撮ってるんだろう?!あまりの自然さに、興奮です。

また、全く同じフィギュアなのに、その動きが、他のフィギュアと組む、
絡ませることで、より「動き」が生きてくるように見えます。

そうか!この体勢は、こういうロケーション、シチュエーション、
ストーリーだから、余計に面白いんだ!とようやく、わかります。

物語が何人も絡んでくると、写真上にいない人も登場します。
そういうときは「うん?ハクビシンの彼女ってなんだっけ?」と
また、さきほどの、フィギュアの壁に立ち戻り、確認します。
「そうか、これか」ひとり、ニヤニヤしながら、また続きへ舞い戻ります。

ひとつのフィギュアを作ることで、そこで終らない、
更なる物語が続き、それを見せられた私達は、
目で観るフィギュアと風景、物語の活字から、目で見る情報以上に、
想像をふくらませて人間関係、前後関係を連想することができます。
タカハシカオリさんは、どこからどこまでを、どのように考えて
制作しているんだろう??凡人には考えられないところです。

タカハシさんは、 武蔵野美術大学で、最初平面に主に取り組んでいました。
3年生のゼミで、LEDが点滅したりなどの電子工作の授業を
選んで受けます。そのとき、はんだごてを使うのが楽しかったそうです。
このゼミの恩師が、4年生のときに、作品のファイルなどを見て、
平面より立体のほうが向いてるんじゃないかとアドバイスを下さいます。
もともと、小さいものを作るのが好きだったタカハシさんは、
卒業制作で、人形を創り、ここから、立体造形に移っていきました。

卒業後は、プロの方のアシスタントをされているそうで、
「全く違う世界感なので、尊敬しています。制作や個展活動も、
充分ご理解頂けているので、ありがたいです」とのこと。
いい環境で、なによりです。得るものも大きいと思います。

もともと、3人のグループ展「アオキタカハシナカジマ展」で、
「アイスクリームロック序章」を展開。
その後、銀座のペッパーズギャラリーの企画展
「ART CROSS PROJECT 2006」で、十二支、干支をモチーフにした
作品を発表。これらをご覧になった、ギャルリー・ジュイエの福田さんが、
「是非、アイスクリームの続きを」と企画展を持ちかけたところ、
半年間のスパンしかなかったので、アイスクリームは次回にし、
フィギュアと写真とストーリーのある企画展になりました。

タカハシさんが作りたい、気になったキーワードの言葉などを
動物に当てはめて形を作り、色を決め、
出来上がったフィギュアを持って、写真を撮りに行き、
最後に文章を作りあげていったというので、驚きです。

撮影の時は、全く構図など決めずに場所を見つけては
撮っていたそうです。といっても容易なものではなく、
高円寺駅を挟み、早稲田通りと青梅街道の間を2往復されたとか。

それにしても意識しないで、絶好のポジションで撮れたという事も、
素晴らしいと思います。ほんとうに意識していないのか、そのときの
天候、場所や人の出具合を見計らって、調度良いタイミングで
撮っていたとしても、偶然や運も実力のうちですから、
カメラで展示風景を撮ってる、なんちゃってカメラマンの自分が
非常に恥ずかしくなってきます。写真であっても、フィギュアであっても
センス抜群だな~と感心します。以下は、わたしが好きな写真を
ご紹介していきます。(ストーリーは割愛させて頂きますね)

右側。うさぎの「したり顔」とカメの「・・・」感が絶妙。
また、空の雲の見え加減がすき!地面にさす、柱の影がまたいい具合に
街角の昼下がりを連想させます。左のたぬきさんの後ろの影が
またとてもいですね。光と影、あるとないとでは違うのかも。

たこといかがピースしてる。先に見える、通りを歩いてるおじさん、
左右に見えるお店の旗、自転車、看板がいい。
コウエンジって感じがして、すがすがしい。

お店のディスプレイと、後ろの赤いお店と赤いおねーさんが
全く違和感が無くておもしろい。ほんとに、ばったり、
この2人に会った様な気になってしまう。

ほんと、ごめんなさい。いるよ、いそう。このカップル。
ほほえましいというか、若さ万歳。
右のナマケモノも、笑ってぶらぶら感が憎めない。

日陰というシチュエーションがいい。ほっとする。
奥に見える歩いてる人のぼけ具合もいい。
子ども2人と、お父さん蛙の服の色バランスがいい。

マグロの女子高生とオカピの男子高校生。制服がすばらしい!
手の表情もいい!奥に見える洋服の売り物や、
背後のおねいさんと、おばちゃんが絶妙!

私の最高賞は、こちら。牛。わたし、丑年なので嬉しい~(笑)
牛がスマートに煙草吸っていて、いっさいがっさい我関せずみたいな
佇まいがすてき。服のセンスもいい。立ってる足がいい。
後ろの自転車おじさんがおいしい。青い屋根と店先の商品の洋服、
手前に見える自転車の車輪、地面の具合、全部マッチしてる。

以上、ほんの一部ですが、ご紹介でした。この他にも写真は沢山ありますし、
それぞれの物語も気が抜けないほど楽しめます。

物語があまりにも良く出来ているので、街行く若者にインタビューしたのかと
思ってしまうほど、リアルな設定、話の流れは、とにかく脱帽でした。
フィギュアの数だけの、人間関係、歴史。
散らばったジグゾーパズルが組み合わさって、ひとつになるように、
ところどころ面白く、時々ほろっとしたり、
頷いてみたくなるような繋がりを持ったストーリーが
当たり前のことのように展開されていました。
現実にあっても、ちっともおかしくない。あるんじゃないかとさえ、思えます。

「テーマは、日常です」

友達との世間話などを聞きながら、自分と重ねて
ストーリーを考えて行ったタカハシさん。
この展示会では、タカハシという主人公(ブルドッグ)が、
カメラを持ってコウエンジという街の中で、さまざまな友達、
知人、関係ある人たちに出会って話を聞きながら、
回想したり、思ったことを交えつつ、そんな彼らを、
自分のカメラで撮ってゆく様子が書かれています。

「人間観察がすきなんです」
これは、キャラクターの設定にもあるのですが、
タカハシさんご自身がそうなんでしょう。

洋服の色やデザインなどは、ついつい、好きな組み合わせとかを
使ってしまうこともあるので、注意したそうですが、
基本的に、全く同じものは創れないそうです。
丁寧なフィギュアの色見本(デザイン帳)がありました。
一瞬一瞬のひらめきを、逃さない几帳面な姿勢を感じました。

つくったり、色を塗っていると、次はこうしたい、次はこうやりたい、
と、いろいろ浮かび、こんなアングルで撮影したいなと
わくわくしてくるそうです。頭の中でイメージが湧いてくるのでしょうね。

フィギュアを作るうえで、体の動きをちゃんと伝える事に
重点を置いているそうです。確かに、指の動きや、足の動き、
洋服のしわ、体のひねり具合など、リアルに忠実です。
その非常に現実的な体が物語る人間性が
顔がインパクトある動物や表情の無いアイスクリームであることで
余計にクローズアップされていきます。

「造形上のこだわりよりも、平面では出来ない、
 立体で、空間に置いたことで、
 そのものが存在している価値感をデフォルメしていきたい」

タカハシさんは、人の持つ日常性と、人それぞれの価値感、
存在意義などを、フィギュアという立体を通して表現しようとしていた。
また、今回の企画展では、写真とストーリーと関連付け、
いわば、平面との融合で深めようとしたのでしょうか。

それにしても、つくづく思ったのは、
タカハシさんは、フィギュアもつくれて(腕はプロ級)
写真も撮れて(表現しようというイメージをきちんと形に出せる)
そのうえ、ストーリー、エピソードも書けるとなると、
近い将来、彼女自身が人形を創ってCM発表したり、
CGとあわせて、技術を駆使したら、雑誌やテレビなどで
どんどんご活躍されていきそうですね。楽しみです~!

タカハシさん、これからも、自分の目と腕、感性という技術の向上を、
続けていってください!そして、先にいる諸先輩方々の活動から
いいものを、どんどん吸収していって欲しいなと思います。
この時期に、タカハシさんの初めての個展を見ることが出来て
とても嬉しく、楽しかったです。ありがとうございました。
これからも、創作活動、頑張ってくださいね!


ギャルリージュイエの福田利恵子さんにも、お話伺ってきました!

2003年、9月にOPEN、4年になるそうです。
もともと、OL時代、設計事務所の秘書として
現場でいろいろな仕事をこなして多忙だったそうです。
その後、派遣会社のコーディネーターをし、雑務から営業、
人と職場のサポートなどに携わる仕事に就きました。

しかし、お母様の介護のこともあり、OLを辞め、
介護をしながら出来る仕事は無いかと探します。
調度、お母様と共有名義で土地を持っていたため、
その土地に建物を建て、貸すことで、
家賃収入を得ながら介護をしていこうと決心。

その矢先に、お母様は寿命を全うされ、天に召されてゆきました。
お母様の介護がなくなった今、なんの仕事をして生きていこうかと考えます。

2000年頃から、インターネットでなにかをやりたい、
という思いと、漠然と、ギャラリーって面白そうだなと思い始めます。

ギャラリーと言っても、アートの繋がりがあるわけではない、
どうやって作家さんを募集したらいいのか。
そこに、インターネットがつながります。
ホームページを作って、宣伝して募集すればいいんだ。

やりたいことをやっていこう、やってみたくなった以上、やってみようと、
無謀にもギャラリーOPENへの道はスタートを切ったのでした。

設計事務所に勤めていた関係で、建築関係のつてには困らなかったので、
まず、スケルトン状態だった1階を、デザイン、設計、施工まで
全てお願いしたそうです。

高円寺と言っても、駅から少し離れていて、
場所としてあまり向いていないぶん、
スペースをしっかり作ることを念頭に入れたそうです。

また、ホームページのほうは、見やすく、日本語表記を使い、
ワンクリックで見たいところに飛べるよう意識したそうです。

こうして、今に至りますが、
やっと昨年あたりから慣れてきました、と福田さん。

どうせ、素人がやることなので、月2回展示会が出来たら
いいんじゃないかと思ったそうです。
ギスギス急いでも仕方が無い。自分の充電の時間も大切にしたかった。
また、貸しっぱなしにもしたくなかった。搬入、搬出は手伝い、
作家さんと一緒に一生懸命、空間作りのための勉強をしているそうです。

結局、振り返れば、OL時代は仕事が大変でキツかったけど、
今となっては、全部自分ひとりでやらなければならないことばかりなので、
過去の仕事経験のおかげで、こなせているので、感謝の気持ちでいっぱい。

美術の造形に詳しくないところからのスタートなので、
敷居が高い、入り難いギャラリーにはしたくなかった。
借りる人も借りやすく、学生さんでも借りれる、
まったりとしたギャラリーにしたいと思っている。
でも、365日働いていて、365日遊んでるような仕事ですけどね。
そう言って、福田さんは笑ってらっしゃいました。

お話を伺っていて、努力を惜しまず経験を積んできた方は、
やがてそれが身となり糧となり余裕となって財産にもなる。
わたしも「365日働いて、365日遊んでる仕事です」
と言って笑い飛ばしたい!そのくらいの大人になりたいわ!と
まだまだ尻が青い自分を痛感しました。
ギャルリー・ジュイエの福田さん、お会い出来て、
お話伺えて嬉しかったです!!ありがとうございました!
これからも、よろしくお願いします!


タカハシカオリさんHP
http://www.takahashikaori.net/


ギャルリー・ジュイエ
http://www.juillet.jp/
東京都杉並区高円寺北3-41-10 メゾンジュイエ1階
JR高円寺駅北口徒歩9分(早稲田通り沿い)
地図 http://www.juillet.jp/gallery/map.html


西荻窪 SUTEKIさんに行ってきました!

05/26/2007

風が強かった、5月のある日の西荻窪。北銀座通りを歩いて5分。
ギャラリーブリキ星さんに行く途中に、見かけた、
謎の煙草屋さん?雑貨屋さん?好奇心ワクワクで行ってみると、
そこはお目目きらきら大興奮のSUTEKIな、おもちゃ屋さんでした☆

まずは、スタッフの田中哲也さんに、2階に案内して頂きました。
2階は、5月にOPENしたばかりの、『MOSHI MOSHI』という名の、
アメリカのアーティストさんの作品を扱うSHOPです。

おおお~っと!怪しい光が見えてきました☆

とっても可愛い~!思っていた以上の可愛らしさです!
アメリカの作家さんの手作りアクセサリーや洋服、Tシャツ、
バッグやポーチ、バッチ、絵などが展示してあります。

この天井や、壁の絵は、MOSHI MOSHIのオーナーのビリーさんや、
スタッフの皆さんで描かれたそうです。可愛いですね!
もともと、SUTEKIのオーナーの阿部幹雄さんのお友達で、
仕入先でお世話になっている、ビリーさんが、
アメリカでギャラリーとショップをやっていて、
是非日本で作家さんの作品をセレクトして紹介するお店をやりたい
ということで、この2階に『MOSHI MOSHI』がOPENになったそうです。
アメリカのギャラリーでは、日本と違って、
水色とオレンジがカラーで使われているのだそうです!

青い光に照らされておりますのは、「STUDIO ACORN」
ACORNとは、どんぐりのことです。アメリカオレゴン州の
ポートランドにお住まいの日本好きの老夫婦がお作りになられた、
ティファニーシルバー。おにぎりや、ケーキなど、
小さくてもしっかり可愛いです!

こちらは、ふくろうさん。同じくポートランドにお住まいの、
20代の女性作家さんが作られています。

このバックなんかは、若い女子中学・女子高生にいいんじゃないですかね。
お洒落な小学生でもOKかも!こちら、「Kissy cake」のバック。
日本では、ここでしか売っていないそうです!
それを聞いて思わず、買っちゃいそうになっちゃいました。

こちらも、ピンクが眩しいです。
「HMS CAROUSEL」のTシャツとポーチになります。

こちらは「monsieur t.」のポーチ。上の紺地にピンクの柄のは、
なかなか好きですよ。こうもりとかあったら、いいかもしれません。

こちらは、少量生産のクッション。なるほど、欲しい方には、
きっとたまらないのじゃないでしょうか。

いや~、ずいぶんと『MOSHI MOSHI』さん、満喫しちゃいました!
もっと他にもいろいろありました。イラストレーターのマーティンさんの
シルクスクリーンなど。1度見てぴんときた方は、はまること間違いなし。

『MOSHI MOSHI』さんは、女の子同士、2,3人で
わいわい遊びに来たい場所ですね、そんな感じがしました。
あとはお洒落な若者。Tシャツ好きな方は、楽しめると思います。
これからも、作家さんの作品の紹介に重点を置いていかれるそうですので、
是非、遊びに行って観てください!

さて、1階に下りましょう。階段お気をつけ下さい。

入り口の壁にはステキバクの絵が。このキャラクターは
SUTEKIのオーナーの阿部さんが考えたものだそうです。
そして、この壁に描かれた絵は、都内を中心にライブペイントなどで
積極的な活動をしているアーティスト「MHAK」さんによるものだそうです!

わたしがSUTEKIさんに、ひかれて吸い寄せられたのは、
これでもかとあふれる、おもちゃが目に付いたからです。

入り口前からして、もう足止めをくらいそうなほどです。

どうですか、ぎっしりですよ、上も下も右も左も
おもちゃがいっぱいです!この狭さがまた、いいんです!

ちょっとしたところに、ステキバクちゃんが♪かわいいです~♪
わたしが、このステキバクで、チェスとかあったら、
絶対可愛いと思うし、欲しいです!と話したら、
今度、オセロになるそうです!楽しみです~♪

スタッフの田中哲也さんに伺ったところ、
西荻窪自体、小さいお店が多くて、好きな町なのだそうです。
お店をやろうと物件を探したときに、ご自分が吉祥寺に
お住まいだった為、中央線沿線沿いが希望で、
吉祥寺や中野などで探しましたが、どうもみつかりませんでした。

立地は路地裏などでも良かったのですが、
最初は、1階をおもちゃ屋、2階はテーマを決めて、
関連したおもちゃにちなんだ企画展をやる、
『店舗 + おもちゃギャラリー』を考えていたそうです。

そんな中、西荻窪で、こちらの店舗物件を見つけます。
商店街の中にある一軒家で部屋割りのある、
この物件を見たときに、当初のテーマにぴったりで、
古物に合う古くささも気に入り決断。
正式にOPENしたのは、今年の1月になります。
実は、倉庫になっている部屋がもう一つあり、、
今後はそこでおもちゃの企画展など考え中だそうで、こちらも楽しみです!

1階のおもちゃ屋さんですが、ただやみくもにあるのではなく、
「クラシックゲーム」「ロボット」「かわいい系」
の3本柱で、集めているそうです。ここに、今はないそうですが、
前までは知育玩具もあったそうです。

もともと、田中さんは、おもちゃメーカーにお勤めで、
藤城清治さんの小人の人形の企画作成などの仕事に携わり、
カフェでギャラリー展開をしたり、ショーケースを使って
作家さんに貸して展示したりといった活動もされたそうです。

このように、さまざまな経験の後、西荻窪で
「SUTEKI」というおもちゃ屋さんを開く事になりましたが、

そういえば、素朴な質問、なぜ「SUTEKI」という
店名にされたのですか?とお尋ねしたところ、

「ステキなモノ・おもちゃを集めるという理由ではなく、
 オーナーの阿部が『ステキですね』と知人に言われた事から
 気に入り、SUTEKIになりました。インパクトもありましたし、
 コレクティブルなお店のように、敷居が高いイメージが無く、
 意味がありそうで無い響きがいいんじゃないかと」

確かに、ステキバクちゃんの存在といい、相性抜群*
深く考えなくても充分、印象に残りますし、
そういう固有名詞にも思えてくるから不思議です!

2階は、アメリカの作家さんの作品が楽しめる「MOSHI MOSHI」。
1階は、おもちゃがいっぱいの、おもちゃ屋さん「SUTEKI」。
どちらも、可愛くて、見ているだけで楽しくて、
ぎゅうぎゅうさ加減に嬉しさがこみあげてくる、おススメの空間です♪

最後に、SUTEKIのオーナーの阿部幹雄さんから、メッセージです。


『ステキ』はとても小さいお店ですが、ここには国や年代や付加価値に関係なく、チープな造りやデザインが面白くて集めた玩具が所々に並んでいます。みんなが欲しいもの?何処にでもあるもの?そんな事では絶対にないものをSUTEKIとMOSHI MOSHIに、ぎっしり詰めてお待ちしています。

 SUTEKI(1階) http://www.suteki.me.uk/
 MOSHI MOSHI(2階) http://www.moshi-moshi.com./
 〒167-0042 東京都杉並区西荻北2-27-10 TEL&FAX. 03-6279-9305 
 12:00~21:00  アクセス:JR西荻窪駅徒歩5分


ギャラリーブリキ星 高橋正子展に行ってきました

05/23/2007

ブリキ星さんで高橋正子展がやっていたのは知っていたのですが、
まさか作家さんご本人様がいらしゃってるとは知らずに行ったので、

「は?!作家さんがいる~!!」とかなり舞い上がってしまいました。

この日、日曜日だったので、かわるがわるお客様がいらして、
高橋さんは、お客様とご歓談されてらっしゃいました。
ご挨拶はしたのですが、お客様の鑑賞、ご歓談の邪魔にならないよう、
絵を拝見しながら、それでも、同じギャラリー内なので聞こえてくる、
高橋さんのお話に、自然と耳が反応していました。

わたしは、高橋正子さんという作家さんを知りませんでした。
ブリキ星の店主加川さんが仰るには、

高橋さんは、ブリキ星さんで3年ぶりの個展になるそうです。
たまたま、ギャラリーの紹介で、絵をお持ちになった高橋さんの
絵を見た加川さんは、「これは凄い」と思ったそうです。

「絵を見て、いいな、と思った方は、最初からそのままその良さはあって、
年々その良さは変らずに変化してゆくけれども、
高橋さんはいい意味でどんどん良くなっている」

「こんな自分でもいいんだって、背中を押してくれるような絵です」

世の中、たくさん絵描きさんがいて、星のように絵はたくさん生まれます。
その中で、そう思わせてくれる絵と出会えることって、
なかなかないのではないでしょうか。

それにしても、高橋さんは、声がきれい。
物腰の柔らかい丁寧な喋り方をされていて、その声が、とても心地よい。
気持ちよく音を奏でているようで、その声を聞きながら、
壁に掛かった高橋さんの絵を鑑賞する。

とても、うっとりと、幾らでもいられる~
いつまでも、ここにいたい、と思ってしまうひとときでした。

また、てっきり、20代くらいの若い方、自分より年下の方だと思っていたので、
大きなお子さんがいらっしゃると聞いたときは、びっくりしました!

途中、店主加川さんに入れて頂いたお茶をいただきながら、
高橋さんと、お客様が絵に関して話されているのを、
横で聞くことになりました。

なかなか、専門的なはなしをされていたので、
日曜美術館(テレビ番組)みたいだなあと、ドキドキしました。
わたし、ここにいていいのかな、と一瞬思ったくらいでした。

話の中で、「絵の決定権は自分にある」というお言葉を聞いたとき、
かっこいいなー!潔い!と身震いがしました。
これは、自己満足とか、自分勝手、協調性が無いということではなく、
どんな人でも、若い頃、はじめの頃、停滞している時、
苦心してもなかなか上手くならないときなど、あるかと思いますが、
それでも続けていった時、何年か時を経たとき、
「今の状態はなかなかいいと思う」と自分でも思うときがくると思います。
そこまで行くのにも長い道のりだと思いますが、
この先、果たして同じ描き方ができるか、
はたまたしてゆくのか、もしかしたら、初心に戻って最初の頃の
描き方に戻るかもしれないし、また違う新しい試みをするかもしれない、
先はわからないし、もう2度と筆を持たないかもしれない、
いろいろな経験をしたことで、見えてくるものがあり、
いつこれで終ってもよいという覚悟を持って、
その1つ1つの絵を描かれている姿勢を感じました。

高橋さんがお話されるのを間近に見て聞いていると、
わたしがなにかを質問したり、おいそれと、あれこれ言うより、
高橋さんが話す、喋って頂いて聞いている方がぴったりくる、
そんなオーラーに包まれているのを感じました。
また、話してくださっている高橋さんを見ているほうが、
新鮮に面白かったですし、なによりとにかく、お声が
気持ちよかったので、初めての体験に、酔わせて頂きました。

さて、高橋さんの絵です。額は手作りだそうです。とても味があります。
また今回緑色が多いなあという印象を受けました。

わたしは、絵に関して、難しい事はわかりません。
ただ、自分が今まで生きてきた、感じたことで、
頭の中で映像、絵、写真などのようにイメージできるものがあって、
こんなふうに表現したい、こんな絵を描きたい、
でも、自分では描けない、だからこそ、見てみたい
という想像図がたくさんあります。

そのイメージに、少しでも似ていたり、
雰囲気や共通項がある表現を見ると、
吸い寄せられるように魅入ってしまうところがあります。
憧れでもあり、郷愁のような気持ちになります。

まさに、高橋さんの絵を見て思ったのは、

自分がこう描きたい、表現したいと思ったものをまさに描いている、
もしくは延長線上にあると感じられる色や描き方を見ることが出来て、
とても奮いたたされたような気がします。
こういうふうに描いていいんだ、色をこう使っていいんだ、
自分の中の、底のほうに寝かせてある感情を
こんなふうに表現してもいいんだ、ということ。

「自分も絵を描きたい」そして「なにか表現したい」
という気持ちにさせられる絵だなと思いました。



今回、緑色が多く目に入ったのですが、緑色にはたくさんの色があり、
深かったり濃かったりくすんでいたり明るかったりします。
何度か見ているうちに、再生、希望のようなものと、
緑に飲み込まれそうな自分が見えてきてしまいました。

これは、全くわたしの感じたことですが、
このままでいたいけど、このままではいられない、
いつか破るときが来るかもしれない
自分を守る、自分が纏い続けてきた数々の安穏から
いつか抜けなくてはいけない不安と怖れと期待などが
ぐるぐると胸の中をざわめいていったのです。
これは困りました。

そして最後に裸の女性の絵を観たとき
「わたしは、裸になれない。
 まだ自分は、なれない。自分をさらけ出す事はできない」
そう思ってしまったのでした。

この裸の女性が、誰なのか。高橋さんなのか、
高橋さんの子どもなのか、誰を指すのかは全くわからないですし、
誰であることも無いし、誰でもあるのかもしれない。
ただ、この絵を見て、わたしは、自分の弱さ、未熟さを
受け入れられない、拒否したい気持ちになってしまいました。

わたしは、高橋さんの絵を「凄い」と憧れつつも
自分の中の、見ないでいた逃げていた自分に
嫌でも気がつくことになってしまい、自分でも予想外の展開でした。

ただ、以上のことは、わたしの中の個人的な気持ちの流れであり、
高橋正子さんの絵は、そういう絵ではないのです。
わたしは、高橋さんの絵を見て、感じることはあっても、
そこに「こうでありたい」という自分の思いを重ねてみてしまいました。

結果、2つの失態をおかしています。
わたしが「この絵が好きです」と話し、
「とくに、この、黄色い光が」とお伝えすると、
高橋さんは、たいそう困って
「それは光じゃないんです、建物なんですよ」
えええーーー!!!もう顔から火が出る勢いで恥ずかしかったです!!

しかも「これ建物に見えませんか」とショックをうけられたようで
「す、すいません!!そうじゃないです!
 わたしが勝手に「光ならいいな」と思ったんです!」
高橋さん、ほんとうに、ごめんなさい!

しかも、そのあとも「この絵も好きです、この光が」
と無謀にも続けたものだから

「それも、光じゃないんですよ、雲です。雲に見えませんか?」
非常に悲しそうなお顔です。もう、申し訳なくて、恥ずかしくて、
一寸法師になって川に流されたかったです!!

高橋さんは、ご夫婦連れのお客様がいらしたときに
絵の説明を求められ、
「これは写生じゃないです。日記でもない。
 でもわたしかもしれない。フィクションを入れた抽象画です」
というご説明をされていたのです。

「いくら、フィクションでも、ここに光をいれるような、
 そこまでフィクションはしませんよ」と
笑顔で言われ、申し訳ない気持ちでいっぱいでした・・・。

そう、わたしは、きっと、
高橋さんの絵を見て「凄い!こうなりたい!」と憧れつつ
「でも自分、まだこんなだよな。全然駄目じゃん」
とひとりで打ちひしがれ、ついつい高橋さんの絵に
「救い」を求めてしまったようです。

自分がいいな、見てて心地よい、こういう絵を描きたい、
ずっと見ていたい、そう思った絵に、光をいれてしまった。
わたしには光に見えた、というか、見たかったんですね。
なんて強引でしょうか。

絵は、作家さんが生み出すまでの過程にドラマがあると思います。
また出来上がった時点で、作家さんの中でひとつの思い(過程)の
結果が形になるのですが、ここで終らないのですね。

作品は、展示されて、いろいろな人が見ることで、
また別のドラマが生まれるのかもしれません。
どんどん生まれ変わってゆくのかもしれません。
それは、作家さんの思いをはるかに超えていくところもあるでしょう。

と、いっても、今回の私の場合、作家さんご本人様を目の前にして、
自分のドラマを優先してしまいました。わたしが語るより、
高橋さんの言葉をもっと積極的に聞くべきでした。
今回の「いってきたレポート」は反省多々です。

店主加川さんに
「あなたは、まだ30代でしょう、もっと年をとったときに
 また高橋さんの絵を見ると、また違ってくると思いますよ」
と言われました。

オーナーにも
「君のいつもの見方じゃ、高橋さんの絵はわからないだろうね。
 見方を変えないと」と言われました。

うわ~!課題です!
まだまだ、ひよっこということです!(><)

非常に恥ずかしいレポートとなってしまいましたが、
これが、いまのわたしです。この反省を教訓に、
これからも、いろいろな作品や、人に出会ったとき、
自分が知らない、知りえない、さまざまなことを、
素直に学んで行きたいと思いました。

高橋正子さん、ブリキ星の加川さん、
このたびは、どうもありがとうございました!


ギャラリー喫茶ゾーエー いとう良一さんの個展

05/17/2007

━━━━━ いとうさんとの出会い ━━━━━

にこにこネット、とてちてたでも、ご紹介している、いとう良一さん。
「いちびりTOWN」という絵と工作、雑記のサイトと、
「ペンギンの達人」という、ペンギンについて詳しくご紹介している
ペンギンの生態を知るためのサイトを運営されています。

ペンギンが空を飛んでいる絵。初めてweb上でこの絵を観たときから
惚れました*そして、いとうさんの絵を実際に観たのは、2006年春。
小田急線梅ヶ丘駅にある、ギャラリー喫茶ゾーエーさんで開催された
個展を見に行ったのが初めでした。そのときは、お会いできなくて、
ゾーエーさんの雰囲気のよさにひたりながら、
ただただ、作品と作品集をどっぷり鑑賞して帰ってきました。

同年、初夏に改めてゾーエーさんで初対面し、とてちてたで展示販売する為の
作品を何点かお預かりしました。この時は、お会い出来て大興奮*
同年・秋には、飯田橋のギャラリー スペースパウゼさんで開催された
個展に伺い、新作を拝見・お会いする事ができました。

こうしてみると、今回お会いするのは3度目になりますね。3度目の正直で、
めでたく取材となりました*わたしが、いとうさんの絵が好きな理由は、

「どうやったら、こんな素敵な絵が描けるんだろう」
自分が今まで生きてきた、たった30数年のあいだで、
「自分はこういうのがすき」「こういうふうに描きたい」
というポイントが全て凝縮されていたこと。
憧れにも似たきらきらした気持ちです。

同時に、どんな思いでこの絵を描いたかはわからないし、知る由もない。
けれども、絵を観たときにこれはどういうことなんだろうと、
自分の気持ちに照らし合わせたり、沿って観ることが出来る。
絵は、とてもさっぱりしていて、すんなりと入ってきて、
浸透していくような感じがするのです。
あたりまえに、生と死、動と静が交差する日常に、わたしたちは生きている。
日々、人は、いろいろな苦労や悩みを抱えているであろうとして、
それを微塵とも感じさない、それも生きるということだと。


━━━━━  いとうさんの絵の歴史 ━━━━━

1994年から毎年必ず個展を開催し、もう40回以上になるそうです。
最近では、秋に飯田橋のギャラリー スペースパウゼさんで
新作お披露目の個展。春にギャラリー喫茶ゾーエーさんで個展。
毎年1回、名古屋のネット展での参加と、年3回ペースで、
あとはそのときどき、変則的に参加・開催しているそうです。

東京出身のいとうさん。就職したソフトウエア開発会社の大阪支店に
配属され、大阪で3年暮らします。その後、関東に戻り、
印刷製版の会社に就職。この頃は、仕事がとてもあっていて、
会社に行くのが非常に楽しかったとか。
少しでも、難しい、面白いものをやろうと心がけたそうです。
その後、2年で独立、フリーに。印刷製版職人として技術も単価も
どんどん向上していきましたが、効率よくこなしていても、
疲労はピーク・最高潮。10時間もライトにさらされる目。
いやでも、限界を感じます。折りしも、バブルがはじけた頃。
こうして、職人としての製版業が終わりを迎えます。

子供の頃は漫画家志望で、よく赤塚不二夫の模写をしていた。
大人になってからは、趣味で描く程度で、旅先で知り合った人に
額入りの絵を送っていたりした。製版の仕事を辞めてから、
今の画風になり、ひたすら描いた絵が50点以上になった頃、
ひょんな事で画廊を借りることになり、福祉作業所に勤める旅友達を誘って、
作業所の人達の陶芸作品とのグループ展を開催。
こうして、以降、いとうさんの絵の展示の歴史がはじまったのでした。


━━━━━ ペンギン本を出版 ━━━━━

2002年に、「いちびりTOWN」をOPENし、
2003年に、ペンギンのサイト「ペンギンの達人」をOPENされています。

いとうさんは、1996年に空を飛ぶペンギンの絵を描きます。
ペンギンが好きとかグッズを集めてるとかそういうことは全くなく、
ただ、リアルにペンギンを描きたいという思いから、ペンギンについて
詳しく調べだします。ただ可愛いだけなら、皆、知っている。
でもペンギンの生態をほとんどの人は知らない。
調べてみると、おもしろいことだらけ。調べた膨大な量の資料を
葬るのは勿体無いと、サイトをOPENされたそうです。
この「ペンギンの達人」は2007年3月に技術評論社より
『やっぱりペンギンは飛んでいる!!』として出版されました!
東京大学海洋研究所国際沿岸海洋研究センター助教授の
佐藤克文さん監修で、イラストや挿絵もいとうさんが描いてらっしゃいます!

この『やっぱりペンギンは飛んでいる!!』は、技術評論社の
「知りたい!サイエンスシリーズ」の中の1冊。
他に、くらげや、薬、毒、相対理論、などいろいろ出ていますが、
全て「疑問形式」で「謎をときあかす」ことを趣旨としたシリーズ本だそうです。

しかし、いとうさんは、ペンギンは、いまだに、わからない部分が多く、
観察できる行動はあるが、その理由はわからない、将来的には、わかったり、
今の通説を覆すような事も出てくるかもしれない。仮説を立てることは
出来るけれど、わからないものはわからないんだよと、疑問を投石しましょうと、
監修の佐藤克文さんと考え方が合致し、謎は謎のまま「こんな謎もあるよ」と、
興味を持ってもらうような作りにしたそうです。

本が発売されて、読者の皆様から
「いままで、たくさんペンギン本を読んできたけど、今まで知らなかった、
わかったことがたくさんありました」という感想を頂いたそうです。
これって、嬉しいですね!

また、動物園の飼育係の方や、動物園の獣医さんなど、
専門的なお仕事の方も広く買って読まれているようです。

海洋研究・海洋生物の観察の第一人者、佐藤克文さんは
イラスト、挿絵にもこだわり、
「みなさんは、こう思われているけども、ただ泳ぐだけでも、
ひれの動き方は、観察した結果、実際はこうなんです。」
と、イラスト・挿絵・図解にも細心の注意を払ってご意見くださったそうです。

「イラストは簡単な中にも、情報が集約されているから、
わかりやすいぶん、とても大事」と、いとうさん。何気ないカットひとつでも、
こだわりが違います。お話を伺っていると、いとうさんも、佐藤さんも
「職人気質」という意味で、同じなんでしょうね。

『やっぱりペンギンは飛んでいる!!』はわたしも読みましたが、
わかりやすいです!学校の図書館に是非置いてもらいたいですね☆
ペンギン好きな方、是非、「ただ可愛いから好き」から一歩、進みましょう!
面白いですよ☆

本を出版するにあたって、本の作り方がだいたいわかったので、次は、
絵の本を出したいそうです。いい本と、売れる本は違う。
自分が面白いと思った本を出したいとおっしゃる、いとうさん。
こちらも、楽しみです♪


━━━━━ 絵とイラストと━━━━━

毎年個展をやって、毎年新作が描けるなんて凄いですね、と感心していると、

「怠け者で、必要がないと描かなかったりする。
 個展を設定して描くようにしている。」と、いとうさん。

「イラストというのは、挿絵、目的があって説明するための絵。
ただ、自分の好きなように自由に描いてと言われると、限界がある。
自分では思いつかない、絶対描かないようなものが、
いろいろな設定を依頼され、制約があるからこそ、描けたりする。
自分は、こういうのも描けるんだ、と、新たな発見になる。それが面白い」

「絵を難しく考えすぎ。絵も料理も音楽も、
表現するという事を、もっと簡単に考えていいと思う。
『芸術』みたいに高尚な雰囲気にしてしまって、肩肘張るようなものではない。 」

1980年代、やなせたかしさんがやっていた「イラスト入門講座」で
ゲストで来ていた、黒井健さんの絵を観て、その技法を学習したそうです。

いとうさんは
「学習する為の模倣は追体験が出来る大事な勉強」と仰います。

「絵の描き方というのは、手段に過ぎない。
自分の描きたいものにあわせて、技術・手段を選べばよい。
最近、絵を描いて、行き詰っている人の多くは、
技術・手段を使うことを目的としているから。
たとえば、透明水彩の特徴のひとつである「ぼかし」を綺麗に描こうとして、
それを描くのが目的みたいになってしまい、綺麗なぼかしが描けるモチーフを
探して描く、という本末転倒なやり方になってしまったり。
水彩画の技法は上手いけど、対象を描きたかったから描いた
というのとは全く違うわけで、その辺で行き詰まってしまう人が多いのだと思う。」

この話を聞いて、使う・使われるの意識の差を感じました。
知らず知らずのうちに、道具に使われてしまっているのですね。

いとうさんは、自身のHPで、「絵を描きたい貴方へ」というコラムを
掲載しています。細かくお話されているので、
もっと詳しくお聞きになりたい方は、どうぞ御読みください!
http://homepage2.nifty.com/1b-town/for-drow/toraware.htm


━━━━━ これから━━━━━

いとうさん曰く、
「毎年毎回、展示会をしてますが、ただ売れればいいのではない。
売れたら、そこで終ってしまう。展示会は、知ってもらうためのもの。」

毎回来る人がいる。毎回買う人がいる。なんで、そんなにいつも買うの?
と聞くと、『いとうさんの美術館を作りたいから』

わかる!!その気持ち、わかりますぞ♪♪わたしも、いとうさんの個展に
行った時は、必ずポストカード買ってますもん♪

「人がいるから、できる、やれることです。
自分は、振り返ってみれば、タイミングがよかった。
展示会をしているうちに、いろいろな出会いや繋がりが行き来してきた。
将来的には、大阪で個展をやりたい。」

いとうさんにとって、3年住んだ、大阪は、今でも忘れられない、
特別な場所のようです。大阪で個展できる日がくるといいですね!
これからも、いとうさんファンとして、毎年更なる発展がありますように、
応援しています!今日は、どうもありがとうございました(^0^)/☆


━━━━━ ギャラリー喫茶ゾーエーさん━━━━━

ゾーエーさんに行くのは、これで3回目。月曜日でも、お客様はひっきりなし。
マスターの、高木博美さんに、少しだけ、お話伺ってきました。

お店自体は、昭和63年OPEN。ちょうど19年目で
来年で20周年になります!おめでとうございます☆

高木さんは、舞台美術の仕事や、住宅情報誌のデザインの仕事などを
手がけられた後、40歳で「定年退職」とすっぱり、お辞めになられ、
珈琲が飲めて音楽が聴けるお店を持とうと、店舗探しをします。
しかし、バブルがはじける前、なかなかいいお店があいていません。

やっと、みつけたのが、梅ヶ丘駅近辺でした。
ところが、梅ヶ丘というのは、北口は静かで閑散としています。
不動産屋さんが「北口はやめたほうがいい」と言うくらい。
梅ヶ丘は、当時学生街。通り過ぎる人が多いことに気付きます。
しかし、あたりを歩いてみると、羽根木公園がありました。

もともと、高木さんは、国立に10年住んでいて、
その国立の印象と似ていると感じたのでした。
「公園のある町が好き」 「公園があるところは、いいところ」
高木さんは、この公園と、町の雰囲気に太鼓判を押して
いざ、喫茶店をOPENします。

5年いて、近所に引越しをしましたが、OPEN当時は、
写真家、彫刻家、絵描きなど、ポテンシャルな人々が多かった。
これは面白い、と思った高木さん、年4回、春夏秋冬でコンサートを開催。
展覧会は、2週で1回の期間で開催していたそうです。

しかし、2週間で展示が交代となると、準備が忙しい。
そこで、1ヶ月ごとにすることに。すると、ゆっくりできることと、
お客様も1ヶ月かけて何度も観る事が出来、好評となり、
現在に至っているそうです。

コンサートのほうは、最初は奥様がピアノをやっていたので、
クラシックのコンサート専門にやっていたのを、民族音楽や、
ジャズと出会い、聞きに来た人や、紹介などで
「ここでやりたい」というミュージシャンが増えてきた。
そこで、年4回ではなく、月1回にすることになったそうです。

ベース王、低音王として世界で有名な藤原清登さんは、
日本ではあまり知られていませんでした。ニューヨーク在住の藤原さんが
日本で御披露目したい、日本で演奏したい、場所は何処でもいい、
というので、ゾーエーさんでコンサートをしてもらったそうです。
そのときのコンサートは、ベース2本のデュオ。おもしろいから録音しよう、
という話になり、録音しCDとして発売。そのCDは大変好評で、
以来、毎年、ゾーエーさんでは藤原さんのコンサートが開催されます。

ゾーエーのカウンターには、常連のお客さんが
いつも吸い寄せられるように座って、マスターの高木さんと、
思い思いのお喋りをして珈琲を飲んで帰ってゆきます。
テーブル席でも、かかっているジャズを聴きながら、
壁に掛かっている展示の絵を静かに楽しめる。
この日頂いた、ランチのカレーは美味しゅうございました。

「お金も必要だけど、無理してやらない。いいものしかやらない。
19年やってきたけど、まだまだこれからです。」

高木さんとゾーエーの歴史は、まだまだ続く。嬉しい事です。


最後に、ギャラリー喫茶ゾーエーさんでは、
作品を展示したい作家さんを募集中!4週(日曜休み)で、3、5万円。
絵画、写真、タペストリーなどなど。
作者1名様はその月のコンサートにご招待という嬉しい特典つきです!!
お問い合わせは、ゾーエーさんまで!

5月28日(月)は藤原清登さんと
ダヴィデサントルソラさんのピアノのコンサートです

ギャラリー喫茶ゾーエー 
東京都世田谷区梅ヶ丘1-16-4  
TEL 03-3706-7905
小田急線梅ヶ丘駅南口より徒歩3分


ギャラリーレポート/猫の額 幹佳菜子さん「にゃんぎょう展」

05/10/2007

GWが終ったばかりで、もう真夏日の温度到来。
そんな今日は、取材の下見に行った後、高円寺の猫の額さんに行きました。
行こう行こうと思いつつ、しばらく行ってなかったので、
ようやく行けて、ほっとしながら見させて頂きました。
ちょうど、粘土作家の幹佳菜子さんの「にゃんぎょう展」でした。
行くと、女性の方がレジで店主木村さんとお話(?お会計?)していたので、
静かに拝見していたところ、なんと、その方が、幹佳菜子さんだったのでした!

「今日は最終日なので片付けに来ました」

あ~!!そうだった!最終日でしたか!すっかり、水曜日だという事を
忘れていました。終了時間まで、あと少しということもあったので
記念に撮影してきました♪

まず、この紫色の服を着て、赤い服のお人形を抱いている猫に
目が行きました!可愛い~♪たたずまいがいい!
自分が紫色好きなので、嬉しいです♪隣の、指輪などをひっかける
ツリー(?)も独特で面白いですね♪

幹さんおススメの「にんにく」と、店主木村さんおススメ「たまねぎ」
たまねぎといい、にんいくといい、質感がいいですね*
にんにくのほうの、下側の布が、これまた粋なんですよ!
「これいいですね~」というと、「布だけ欲しいって方います*」
と笑顔の幹さん。ごめんなさい・・・わたしも、欲しいかも。

はふ~ん♪このお花を持ってるシリーズ、とてもいいです!
紫色好きなわたしとしては、たまりません!オレンジのお花ってのが
これまたいい!下側の布も、紫とオレンジの花なので、ばっちりあってて
素敵!左の白い布は、ぽわぽわ膨らんでて、触り心地がよかったです♪
「これ欲しい~♪」ほわほわフェチにはたまりません*

「なに、これ~☆」雄叫びを上げてしまった、鯛車。
後ろの子が押してるのが、またツボです♪
隣の、天晴れ♪してるような、お殿さまもめでたいです!

この、ドレスのてかり具合っていうんですか、質感がいいですね!
カクテルと、ドレスの色がいろんな色があったら面白いですねと話したら、
「でも好きな色から塗ってしまうんですよね」と幹さん。わかります・・・*

おっと~!うしろ、ドレスがばっくり開いてます!
手がこんでらっしゃる~*こういうの、嬉しいです!
ふくよかな腰のラインと、てかり具合がたまりません。

めでたいですね。桃といい、なんでこんなに、しっくり下の布と
あうんでしょう。布選びのセンスも素晴らしいですね。

「貝姫」かっこいいです。そしてまたもや紫色です。
もう、紫色好きなわたしにとっては、うれし涙でいっぱいです。
「可愛い~!」「楽しい~!!」「なにこれ、すごいいい~!!」
見るたびに、興奮、ばしゃばしゃ写真とりまくってました。
段々テンションが高くなっていくので、はたでみると、
ちょっと引くかもしれません・・・。それだけ、こう、ひとつひとつ、
一体一体見ると、可愛くて面白くてはまるんです。
たぶん「可愛い」は、わたしの中では「すてき」「おもしろい」
「美味しそう」「ずっと見ていたい」「お持ち帰りしたい」と同義語ですね。

「デザート」という作品。なんだか、家族が驚いているみたいです。
ここでも、家族の洋服が紫色系なんですよ、嬉しいです。
さすがにテーブルのお皿は動きませんでしたが、
コックさんのケーキは取り外せました。芸が細かい!

「画家とモデル」という作品。ああ、もう、なんですか、これは。
わたしは、食べたい。この猫ちゃんを。紫色のエクレアみたいですよ。
色がいい!さつまい芋色と小豆色ですよ!この絵もまたよく似てて
3匹それぞれ、面白い。下の深緑の布も、エレガント調でしまって素敵。
「わたし紫色好きなんですよ~♪」多分、何度となく同じ事を
幹さんに言ったかもしれません。でも幹さんも「わたしも紫、好きです」
と仰ってくださったのが、嬉しかったです*

幹さんは、この粘土人形を創るようになって7年目で、猫の額さんで
作品を置くようになったのはまだ1年くらいだそうです。

幹さんの作品を、今回、初めて拝見しましたが、
猫も野菜も人間も、同じこの地球で生まれ育った命です。
上下や差別はありません。猫だって野菜だって人間だって同じように
なにやら思ったり考えたり学習したり嬉しかったりしょげたりする。
お互いもっと当たり前に在ることの喜びを、跳んで跳ねて尊重しあおう
ではありませんか。という、前向きな明るい気持ちになってきました。

にゃんぎょうたちは、決してにっこり微笑んでいるわけではありません。
なのに、なんだかちょっと「お茶目な明るさ」が醸し出されています。
これはたぶん、幹さんのなせる技なのかなと感じました。
こんな気持ちにさせてくれる一品を作り出せる幹さん、
息の長い活動を続けていって欲しいです!
ほんとに面白くて楽しかった。きて良かった☆

最後、カクテルの別猫バージョンの瓶の形をしたキーホルダー(?)
を購入させて頂きました。最後ということで、買い物をするともらえるという、
ポストカード全種類頂いちゃいました。わ~い♪
幹さん、猫の額さん、ありがとうございます!

左の猫の、はしおきは、見た瞬間に凍り付いて、
そのまま、ハートブレイク撃沈。おずおずと購入してしまったもの。
なんて、美味しそうなんでしょう・・・。ちなみに
ひっくり返すと、スプーン置きになるそうです。

右が、今回購入してきた、幹佳菜子さんの、にゃんぎょうキーホルダー。
このカクテル猫ちゃん、いい~*ちゃんと、凹凸があるんですよ。
そして、ちょっと恥ずかしそうな表情に見えないこともないのが、
なんとなくいいです。ああ~わたしも、紫色が似合う女性に
なりたいわ~♪と思った、きょう1日でした。


くつろぎ猫クラフト にゃんぎょう
粘土作家の幹佳菜子さんのHP。大好きな猫をモチーフに、
野菜や季節の行事と組み合わせ、ときに人間くさく、面白おかしく
ときに、人間以上に人間らしさが猫の姿を借りてでている「にゃんぎょう」。
のんびりお茶でも飲みながら縁側で見ていたい世界です。


高円寺 ラビアデッソ 「中村ハルミ展 vol.1」とタイルアート

05/06/2007

5日、子どもの日、久しぶりに、
高円寺の「space RABI ADESSO」さんに行ってきました。
1月の高円人展の帰りに、初めてラビアデッソさんに訪れ、
アデッソ展を取材させて頂いて以来、4ヶ月ぶりになってしまいました。

この日は、ちょうど、「中村ハルミ展 vol.1」が開催中で、
ギャラリーの西村聡子さんは、照明のお仕事でご不在だったのですが、
スタッフさんと、いろいろお話してきました。

絵の全部が「無題」だそうです。題名はありませんが、観た方が、
各々の感じ方、感性で見てもらえたら・・・と、いう思いから、だそうです。

昔、大きな美術館で「無題」が連発の、展示会を見たことがありますが
「無題」というはのは、恐ろしく「貴方任せ」であり、
それでいて「押し付けられる感」を感じる時があります。
創った方の
「どうだ、これが、お前らにわかるか、わかってたまるか。
 これが理解できるか、解説してみろ、評論してみろ」という、雰囲気が
少しでも伝わってくるような気がすると、許容範囲外となってしまいます。

お互いの「電波」が噛み合わない、送信されていても受信できない。
こちらが器が小さすぎて受信しきれない、ということもありますし、
まだ受けるタイミングではない、ということも考えられます。
状況は果てしなく上げられますが、

「無」という状態にすること事態、なかなか出来ない現状だと思います。
こころも、からだも、からっぽに「無」にしてください、と言われたとき、
それはとても難しいと感じます。いつだって、なにかしら
感じて思って考えてしまうので、「無題」の中の「無」に
「おそれおおい」という感覚も入っているのかもしれません。

でも、あるとき、
「100%わかる必要は無いんだ、わからなかったら、
 わからなくていい。わかるべきときに、わかるときが、ちゃんとくる。」
と感じるようになりました。そう思うようになってからは
「無題?無題ってなんだ・・・?」と辺に身構えることもなくなりました。

そこで、中村ハルミさんの「無題」です。
中村ハルミさん、わたしは、今回、ラビアデッソさんに来るまで、
中村さんをご存知ありませんでした。

中村ハルミさんは、昭和4年生まれの御年78歳!
東京神田に生まれ、現在は鎌倉に御住い。
文化学院デザイン科卒業。末田利一先生に師事、
1988年より描き始め、グループ展で発表。
全日本アマチュア絵画展優勝賞など多数入賞。
と、紹介されてありました。この紹介を見るまで、
わたしはてっきり、若い方の作品かと思っていましたので
びっくりして、鳥肌が立つのを感じながら観させて頂きました。

いろいろな色が飛んで回って走って瞬いているように感じます。
生き生きとした覇気が漲っています。色が力強く鮮やかです。
スタッフさんに「どの絵がいいですか?」と聞かれましたが
ぱっと見た印象と、じっくりと観ていくと、また感じ方もかわってくるのですが、
左側の絵は、外国の古代の壁画のような感じがして、
家族で手を繋いで踊っているようにも見えますし、狩りの途中かもしれません。

右の絵は、毛糸の渦のような、鳥の巣のような、
これから生まれてきそうなものに見える気がするのですが、
よくよく見ると青いジュースのコップのようなものも見えるので
もしかしたら、寛いでいるのかな、とか、いろんな感じ方が
できるので、好きです。背景のオレンジ色と、筆跡というんでしょうか、
勢いや流れが見て取れるのは好きみたいです。
左の絵も、これもなんだか好きですね。どうも鳥が飛んでいるように見える。
全然違うのかもしれないですけど。結局ぐるりと観ていても、
最終的にこの絵に戻ってしまうのでした。不思議です。
以上、今回好きだなと思ったべスト3でした。

この「中村ハルミ展」ですが、
企画展として3回に分けて開催するそうです。第1回目は5月6日までですが、
2回目は6月頃に開催予定だそうです。詳しい期日がわかりましたら、
クラフト縁でもご紹介させていただきますので、楽しみにお待ち下さい。


さて、入り口のカウンターに、小さな四角い絵がたくさん並べてありました。
「これも中村さんの作品ですか?」とお聞きすると、
「これは、違います。お客さんや、個展を開いた作家さんに描いて貰ってます。
タイルなんですよ」なんと、無料で、タイルに好きな色ペンで、
好きな絵を描いていいそうです☆但し、タイルは、ラビアデッソさんに寄贈♪
たくさんたまったら、ラビアデッソさんで、展示会の企画をしてくださるようです。
おもしろそう~♪♪というわけで、早速わたしも体験してきました!

色を塗ってるときは、夢中でした☆「楽しい~♪」と言いながら塗ってました*
これは、是非、みなさん、おススメですよ!

下手でもいいや、間違っちゃったけどいいや、とお気楽で、
手がペンで汚れてもへっちゃらでした。どの色を塗ろうか、選ぶとき、
箱からがちゃがちゃとペンを漁って、漁るときのペンのぶつかりあう音までも
こころが、はやる伴奏のようです。入り口は開いていて、
外の音は入ってきていたはずですし、音楽もかかっていたんですが、
ちっとも感じませんでした。とっても静かでした。

はい、出来上がったタイルを、仲間入りさせてもらいました♪
やった~☆できあがり~*それにしても、みなさんのタイルを見ると、
みなさん、じょ~ずに、綺麗に描いてらっしゃる~♪
見てるだけでも、楽しい気持ちになってきます。

この絵が描けるタイルは、ラビアデッソさんが企画展で開催中、
OPEN中はいつでもやっているそうなので、
みなさん、是非、体験してみてくださいね!

いや~突然行ったにもかかわらず、お茶とお菓子をご馳走になって、
写真も撮らせていただき、タイルアートも体験させていただき、
楽しさ満載で、行ってよかったです☆楽しかった~♪
スタッフさん、どうもありがとうございました。

るんるんで帰宅する途中、ちょっとだけ、わかったような気がしました。
タイルに絵を描いて色を塗ってるとき、わたしは、あのとき「無心」でした。
ただ、なーんも考えず、思うままに好きに描いて、色を選んで塗ってました。
だから、わたしのタイルの絵も「無題」だったのです。

こういう心境で、絵を描かれていたのかな・・・?実際はわかりませんが、
もしそうだったら、とってもわくわく、楽しいことだろうな、と、
ちょっぴり気付くことが出来て、嬉しい1日だったのでした!

皆さんも、中村ハルミさんの、2回目、3回目の個展には
是非いらしてください!行ったら、きっと、
「わたしの中の魅かれる絵」に出会えるはずです。
自分がどんな絵に引き寄せられるのか、楽しんでみてください☆


 ★開催場所
 スペース ラビ アデッソ
 http://www.space-rabi-adesso.com/
 〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4-22-1
 TEL&FAX:03-3312-2468
 ACCESS:JR高円寺駅南口より徒歩3分
 詳しい地図は以下
 http://www.space-rabi-adesso.com/map.html


中村児童館 田村和也さんに教わる・泥団子を作ってみよう!

04/26/2007

西武池袋線中村橋の駅から徒歩数分の距離にある、
東京都練馬区の中村児童館で、にこにこネットで以前に
取材させて頂いた、アトリエ・テラの田村和也さんが、
泥団子教室を開催されるということで、見学に行ってきました。

当日は、
「ぶらり途中下車の旅」の撮影・収録もかねているそうで、
初めてのことで、ドキドキワクワクでした。

まずは、中村橋の中村児童館へ。
田村さんとは、2006年の9月に初めて、
アトリエ・テラさんに行って、取材させてもらって以来、
お会いするのは、二度目になります。
随分と、ご無沙汰になってしまって、すみませ~ん(><)

わたし自身、泥団子を作ってみたい!と思っていたので、
児童館で、田村さんが、子どもたちに、
泥団子の作り方を指導するということで、
どんな工程で作られるのか、大変興味津々でした!

※尚、今回雨が降っていてカメラを持っていかなかったので、
 途中、わたしの拙い挿絵と、2006年9月に撮った、
 アトリエでの泥団子の写真をご紹介します。


行くと、すぐ、田村さんにお会いできたので、そのまま児童館2階へ。
奥の畳で、田村さんと、撮影隊の方々で、簡単な打ち合わせ。
なんだか、つられて一緒に、きちゃいましたが、撮影隊の方々や、
児童館のスタッフ、先生方々が撮影スペースの確保やら、
なんだかんだで、ばたばた動いていて、
田村さんは、完成した泥団子を何点か持ってきてくださいと
急遽リクエストが入り、ご自宅にとんぼ帰り。

わたしひとり、お茶飲んでていいのだろうかと、そろりと退散(^-^;)
2階にいたり、1階に下りたり、わたしも、あちこち移動しながら、
そわそわどきどき・・・・。

それにしても、テレビの収録って、
段取りがいろいろあって大変なんですね~。。。

児童館の方(先生)が入れ替わり立ち代り、いらっしゃるので、
そのたびに、「先生のお手伝いの方です」と紹介されることが
しばしばあったので「違います!見学人です!泥団子のファンなんです!」
と必死に訂正!泥団子の作り方、今回見るの初めてですから、
お手伝いなんて、できません!(^-^;)

今回、田村さんのアトリエによく通って泥団子を作られている
という、女性のサキサカさんという方が、田村さんのお手伝いで
一緒にいらっしゃっていたので、初対面&ご挨拶。

聞けば、ご自分のお家を建てて、自分で壁に泥団子をはめたり、
しっくいをやったり、タイルを作って、くっつけたりと、
いろいろ創ってらっしゃるご様子!家のタネのこともあるので、
「是非、取材させてください!」と名刺をお渡しし、アピール♪

でも、このあと、サキサカさんがいらしてくれて、
ほんとに助かったと思うことばかりなのでした・・・・。


さて、しばらく待っていると、田村さんが戻ってきて、
いつのまにか、すっと1階スペースで撮影開始。
子どもたちが「泥団子~♪」と、わさわさと集まり、児童館の先生が、
土と砂と藁をバケツに入れて、「はい、順番に混ぜて~」とやっています。
子どもたちは、順番に混ぜていくのですが、
カメラマンがカメラ抱えて近づくと、皆、浮き足だって
ピースしたりします。「ちゃんとやってね~」
でも最初だけで、あとは、もう、混ぜるのに夢中で黙々とやっています。

土と砂と藁を混ぜますが、藁をいれることによって、
接着剤になるようです。このときの、土と砂、藁の配合比は
田村さん曰く、容積比で1:1:0.5程度だそうです。
(芯になる団子の場合)う~ん!ちょっと難しいぞ*

サキサカさんが、「2階のほう、手伝ってきます」と上へ行かれたので、
わたしも、あとから2階へ。

ちょうど、4つのテーブルに子どもたちが、順次席についているときでした。
わたしも少しお手伝い。プリンのから容器に、土をいれたものを、
各席、ひとりひとりに置いていく作業をしているうちに、
人数が集まり、開始となりました。



テーブルにあるのは、プリンの容器に入った、荒木田土。
牛乳瓶やジャム瓶などの、ガラスの硬い空き瓶。
からのカメラのフィルムケース。そして、既に丸く固めた団子です。

実は前回もやっていたそうで、今回が2回目という子どもと、
今回初めてという子どもがいるので、
田村さんが、泥団子を、ある程度丸くしておいたそうです。


1.
まずは、団子を、瓶の上に乗せて、転がして(まわして)いきます。
瓶のくち部分をよく見て、すきまがなくなるように削るのがポイント。
こうすることで、ゆがみをなくし、きれいな球体にしていきます。
このとき、あまり、強くガリガリとやらないこと。



2.
ある程度やって、丸く球体になったら、水につけて、出します。
水が引いていくのを待ってから、プリン容器に入っている
荒木田土、のろ(泥)を、団子に塗っていきます。
おしろいを塗るように、指で、薄く伸ばすのがポイント。
これだけだと、丸い球体の上に、泥を乗せてるだけなので、
ぼこぼこして、凹凸ができてしまいます。
そこで、指で乗せて、少ししたら、フイルムケースを使って、
やさしくなぞって更に広げていきます。
このフィルムケースは、平らに伸ばす為の、
均等に薄く広げる為の道具、ということになります。

平たい面でしたら、左官屋さんがよく使っているコテと同じですね。

この頃になると、サキサカさんは、あちこちのテーブルを回って、
いろいろ子どもたちに教えてあげていました。
田村さんも、それぞれの子どもに教えたり呼ばれたりで、ひっぱりだこ。

3.
凸凹している=平たくない、ということです。
平たくなれば、つるつるに。この、「つるつる」になるまで、
のろを均一に伸ばしていきますが、このときに、空き瓶の上に乗せ、
球体がごわついていないか確認します。
夢中になって、塗り重ねていくと、つるつるしてても、
自然と、厚みのぶんだけゆがんでいます。そのため

指で塗る→フィルムケースで均等に広げつるつるにする
→瓶の上で転がして、丸さを確認

これを繰り返し、平たく丸くしていきます。

また、この段階で、藁が飛び出ていたりした場合は、
コンロやバーナーで焼いてしまうようです。



4.
なぜ、光るのか。これは、平たいと、光が反射して光るのだそうです。
丸い球体でも、均等に平たくしていく事で、
つるつるぴかぴかに光っていきます。

この頃になっていくと、もうじゅうぶん光りだす子もいて、
どんどん夢中になって、フィルムケースで伸ばす→瓶で削る(転がす)
作業に、のめりこんでいきます。延々と納得いくまでやれちゃうのです。
もうほんとうに、いつまでだって、できちゃう、終わりの無い作業です。
いかに納得いく、球体に仕上げられるかがテーマです。


5.
さて、この頃だったか、旅人のご登場です。後ろにカメラマンと、
撮影スタッフの方、音声さんと、5人くらい引き連れています。

今回の旅人は、「永島敏行さん」。わたしは昔「空海」の映画で見ました。
仁侠映画か軍人かの印象が強かったので、もっとがっちりしてるか、
太ってるかと思ってましたが、ご本人様は、それはそれは、背が高くて
すらっとしてて、しゅっとしてらっしゃいました。顔が小さい・・・・・!
やはり、俳優さんは違うのね~と思いました。

子どもたちは、いちように浮き足立って、ちょっとざわついたり、
カメラが来ると、自然とピースしたり、そわそわしだしますが、
そういうところって、使えないのよね~あとで、ばっさり切られるわけ。
撮影隊の方が「こっちを意識しないでね~」とうながすのに苦労してました。

結構長い時間いらっしゃったように思います。
意外と声が小さいので、なにを話してたのかはよくわかりませんが、
聞こえたのは、
「泥を嫌いな人っていないと思う。泥って最初抵抗あるけど、
 自分も農作業やっていて、わかる。はじめは、皆、
 入りたがらないけど、入っちゃうと、気持ちよくてもうでてこない」
というようなことを、話されていたように聞こえました。


カメラが結構あちゃこちゃ動くので、自分自身が映りこまないように、
移動するのが大変でした。サキサカさんは、気になる子どもや、
呼ばれた子どものところで、教えてあげたりしているのですが、
わたしは、ただの見学人で、一緒に創ろうかな・・・とも思ったのですが、
お子さんが主役の会ですし、わたしが座る席や余分な団子も無いので、
ひたすら、創り方をメモしたり、遠くから、子どもたちを見守っておりました。
近くに、サキサカさんがいらっしゃったときは、ほっとして、一緒に聞いたり
質問して、子どもの椅子の高さにしゃがみこむなど、できるのですが・・・。

そんなこんなで、はたから見ると「つったってる」感じですから、
ひじょ~に、居場所が無い(A^-^;)
早く、収録終らないかな~と、このときばかりは、思いました(苦笑)

収録が終わった後、永島さんにサインがもらえる&一緒に記念に
写真撮ってもらえる(集合写真)との呼びかけがあったため、
子どもたちは一斉に手を洗って、階下へ(笑)

「だれ?あの、おじさ~ん?」とかいってた子どもも
ほぼ全員降りていきました。すさまじいw

でも、すぐに「泥団子のほうがいいや」と戻ってきて、
塗る→削るを繰り返す子どももいて、面白い一面でした。

この収録の様子は、
5月19日(土)日本テレビ「ぶらり途中下車の旅」西武池袋線の旅
で放映されるそうです。あとで、田村さんのアトリエでも
撮影があるようなので、どうなるのかは、お楽しみですね☆
(どんなにコンパクトにまとめられているのか・・・
 編集の方の腕の見せ所をとくと見届けたいものですw)


6.
さて。じゅうぶん丸くつやつやぴかぴかに磨きこみましたら
ドライヤーで泥団子を乾かします。

そして、机、周辺を綺麗に掃除。使った瓶や、
フィルムケースの泥もとって綺麗にしておきます。
この状態にしてから、色付け。最後の工程です。

色付けは、田村さんが、各地から採取した土をお持ちになっていました。
白や、ピンク、茶色、黄色などありました。
(何処のなんていう土かまでは見てきませんでしたm(_)m)

早い子は、さっさと色付けに入ろうとしますが、
片付け・掃除ができていない子も多かったです。
色付けも、同じように、指ですくって、乗せて広げて、
フィルムケースで均等に伸ばし、空き瓶で丸さ調節・削り転がしますから、
前段階までの泥がついたままだと、その泥がついてしまうのです。



この色付けが曲者です。土によって、色が出にくい(とくに薄いピンク)
また、同じ色でも、光る子と光らない子がでてくる。
そして光り具合がよくわからないという土があります。

一番多かったのは
「色がとれちゃう」「光らない」
これは、指で乗せたあと、すぐにフィルムケースで広げていたからです。
指でつけて、すぐフィルムケースで広げると、
乾いていない・濡れている状態なので、
団子に定着せず削れてしまうのだそうです。
それでは、いくらフィルムケースで均一に広げようとしても
はがれてしまうお手伝いになってしまいます。
だから、色が乗らないし、光らないのですね。

サキサカさんは
「少し間をおいてから、にしないとね」と子どもたちに説明。
結構、この落とし穴は多かったように思います。

わたしも、多分、色付けの段階になったら、
早く色をつけたくて、気が焦るかもしれません。

それから、穴があいていたり、窪んでいたり、凹んでいたりすると、
色も着かず、光りません。色付けの前段階で、
瓶でひたすら均等に丸く削るしかないのです。


ポイントは、
●磨くところは綺麗にする(瓶・フィルムケース)
●うすく色を塗る(厚く塗らない)
●指でとったあと、少し間をおいてから、フィルムケースで広げる。


「なんで光らないの~?」「色がうまく広がらない~」
最後のほうには、残っていた子どもたちが
ひとつのテーブルに集まり、
「おばちゃん・・・じゃなかった、先生、これは?」
「先生、やって~」「先生、これは~??」
次から次へと、サキサカ先生待ちの子ども続出でした。

いやあ~つくづく、サキサカさんがいらっしゃって
ほんとに、よかった・・・・!(A^0^;)☆

わたしじゃ、できねー!自分で手一杯だったと思う!!
端で見てるだけでも充分、大変だということがわかりました!



もう、限りなく、単純作業でいて、ストイックでございます。
なかなか色が着かず、光らず、ひたすら辛抱強く磨いているうちに、
遅咲きながらも、とうとう、やっと光りだした子がいて
思わず「やったね!光ってきたね!」と嬉しくなっちゃいました*

最後まで入念に色付けする子、削る(磨く)子、
それぞれのペースで一所懸命でした。
綺麗に光らせて満足そうな顔の子が多かったのでなによりでした。

最後のほう、プリンケースに残ったのろを、
全部集めて、ケースに移すお手伝いを少しだけしましたが、
柔らかくて、とろりとしてて・・・・面白かったです(笑)
ケーキのクリームみたいというんでしょうかね。
あ~*ずっと、この、単純な作業をしていたい・・・♪
と、思ってしまいました☆
考えてみれば、これって全部、日本にある土、なんですよね。

あるものだけを使って、すこし工夫すると、
こんな宝石のような宝物になってしまう!

今はただ、「丸くてかっこよい、綺麗な団子が出来た!」
ことに満足して終わりかも知れない子どもたちですが、
大きくなったとき、勉強を進めていく過程のどこかで、
「そういえば、泥団子作ったんだよな。土と砂と藁だったんだよな」
と、思い出してもらえたら、嬉しいですね。

それから、児童館という空間は、いいですね。
おもちゃばこをひっくり返したみたいなパワーがある。
楽しい色、面白い色、仲良しな色、お腹いっぱいな色、
遊んだ色、いろんな色が無限にそこかしこにあふれてる。
子どもは、日本の宝だな。子ども=日本ですよ。


帰りに、田村さんと、サキサカさんにご挨拶して撤収。
どたばたしてて、ゆっくりお話できませんでしたが、
泥団子の作り方がわかったので、
じゅうぶん緊張&楽しい1日になりました。

今年中には、是非、田村さんのアトリエに行って
泥団子を作ってこようと思います!

泥団子に興味ある方、田村さんのアトリエ・テラ(上石神井)で、
わたしと一緒に泥団子作りに行きませんか~?*


atelier Terra
土と対話し、遊び、可能性を広げる土の会主催の田村和也さんのHP。
アトリエ・テラでは、商品化や工事受注、私たちが忘れがちな、
「手間暇をかけ素材から材料を造り、作り上げたものを愛おしむ心」を
共有出来るようなワ-クショップ(体験学習講座)を積極的に展開されています。
泥団子や染物に興味のある方など、どうぞご覧下さい☆

アトリエ・テラ 田村和也
一級建築士事務所 設計工房TALO 土の会
177-0044 東京都練馬区上石神井南町9-14 
(西武新宿線「上石神井駅」下車7分、
 西荻窪駅より上石神井駅行きバス「立野橋」下車5分) 
TEL/FAX 03-5934-1803

2006年9月の取材レポートもどうぞ*


【ギャラリーレポート】原宿デザイン・フェスタ・ギャラリー 神保健城展

04/15/2007

2007年4月11日。10代の頃1度だけ来て以来、
ひさかたぶりの原宿にやってまいりました。

原宿はやはり、若者の町ですね~。若い方も多かったですが、
外国人も多かったような。そんな原宿にある、
デザイン・フェスタ・ギャラリーは、壁一面に
奇抜で変わった絵が描いてあって面白かったです!
受付のスタッフさんに、お話して、写真を撮らせていただきました☆

あとで、神保さんともお話したのですが、年2回の東京ビックサイトで
開催される、デザイン・フェスタがあまりにも有名で、こちらの、原宿にある、
デザイン・フェスタ・ギャラリーは知らないという方が多いようです。
また、ひとつのギャラリーではなく、12個の空間スペースで
それぞれ、いろいろなジャンルの作品の展示・販売ができる
アートの発信場所でした。アートのアパートメントみたい?!

さて、神保さんに会いに行きましょう。どきどきで、奥へ行くと・・・・。

ぱっと見て、奥の窓際にいた男性の方がこちらに気がつき振り向きました。
目が合って、お互い、一瞬の間があってから
「こんにちは、はじめまして~」とご挨拶。
いつも思うのですが、初めてのご対面はいつだって緊張です!

神保さんの個展が開催されていた1階の「1-C」の外、中庭。
中庭も奇抜なイラストです。神保さんも話されてましたが、
デザイン・フェスタ・ギャラリーの壁は、ペンキで作家さんが
描いているそうで、時期が来ると消して新しく描くのだそうです。
神保さんも、前に描いた事があったそうで、
「でっかいものを描くと楽しいです」とおっしゃってました。

こちら、赤い石が印象的な中庭。ちょっとしあわせな気分。

壁にあった、亀の絵。かわいい~!!思わず撮ってしまいました。
「亀、お好きなんですか?」はい、好きです*


それでは、神保さんの作品を観ていきましょう。
今回の個展は、神保さんが飼ってる猫ちゃんの絵と、
動物園の動物を写生してきたという絵が展示されていました。

そもそもの神保さんとの出会いは偶然でした。
わたしが、西荻窪のギャラリーブリキ星さんで、
神保さんの個展DMの猫の絵に魅かれて持ち帰り、
クラフト縁でご紹介・掲載しました。
そこへ、偶然クラフト縁を見